下絵 / トレース / 版木に転写

木版画の制作工程

1  下絵 / 色彩計画

2  下絵のトレース

3  版木に転写
4   彫り

5   刷り

6   作品の仕上げ 

 

木版画下絵

の工程で完成します。 それでは、下絵を描いてみましょう。アンスリウムの花をイメージした下絵を描いてみました。

また、どんな色にしようか色彩の計画もしてみます。そして、トレーシングフィルムを使って下絵をトレースします。

 

下絵

木版画下絵

色は後で決定することにして、とりあえず版を分解できるように左のような下絵を描いてみました。 バックの黄色、黒い花びら、赤と黄色の芯の部分の3つの版に分解することができます。



 


トレース

木版画トレース

次にトレーシングフィルムを下絵に伏せて、セロテープで留めます。 そして、色版と色版の境界線をトレースします。境界線が太くならないように 2Hぐらいの鉛筆か、シャープペンシルを使います。

 

 

 


 

版の分解

上の図のように、下絵をトレーシングフィルムにトレースしました。 先に説明しましたようにこの下絵は3つの版に分解することができます。 版木に転写しやすいように、a,b,c と記しておきました。

 

版木に二つの印 「見当」を付けておきましょう!

2版以上の色版を重ねる場合、和紙の決まった位置に刷りとらなければなりません。 そうでないとばらばらに刷れてしまいますね! そのために必要なのが 見当 です。 見当にもいろいろありますが、上の図のように 引きつけ見当かぎ見当(鍵になっているほう)が最も適していると思います。 どの色版を刷るときもこの見当に合わせて和紙をセットして刷ればいいわけです。 下絵から3cmぐらい離れたところに付けます。 基本的に下絵の長い辺のほうに付けます。 トレースの段階では左にかぎ見当、右に引きつけ見当をつけます。(ハガキの場合などは紙の大きさが決まっているので、ハガキの角がかぎ見当になります。) また、一版一色の刷りの場合も見当を付けておくと、刷りが不十分でも もう一度刷ることができるのでおすすめします。

 

版木に転写

版木転写

次に、下絵をトレースしたトレーシングフィルムから下絵を版木に転写しましょう! 版木にトレーシングフィルムを裏返しに伏せて、押しピンで留めます。(このとき版木の木目が横に通っているようにして留めます。このことは、刷りの段階で大切なポイントになります。)

 

 

そして、トレーシングフィルムと版木の間にカーボン紙を挟み 輪郭線をなぞって下絵を版木に転写します。 下絵のトレース同様に2Hぐらいの鉛筆、シャープペンシルを使います。 見当は定規を使って正確に転写しましょう!


版木転写

a,b,c それぞれの色版が転写できました。 c' の版はごま刷り用に用意しました。

cと同じものです。 (左の画像は解りやすいように線を太く書いてあります。)

 

 

 

 

 

 

 


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